毎日過ごす家。だから誰しも「ウォークインクローゼットが欲しい」「キッチンはやっぱりオープンがいい」など、生活の上で細かい条件はきっといろいろあるはず。でも「理想の住まいについて考えてみてください」と聞かれたら――あなたはどう答えますか?
今回は“理想の住まい”を自由に想像し、立方体・直方体のブロックを用いて実際にカタチにするという試みを行ったクレヴィアのスペシャルコンテンツ「CREVIA CREATIVE CHALLENGE」をピックアップ。24人の参加者たちそれぞれが想像の翼を広げ、ユニークな模型を作り上げさまざまな“理想の住まい”の形を見せてくれている。
伊藤忠都市開発のマンション「クレヴィア」の、「創造の想い」「信頼の価値」という思想を形にしたこのチャレンジ。電通のクリエーティブディレクター・森田章夫氏にとっておきの裏話をうかがってみた。
プランニングディレクター/クリエーティブディレクター。株式会社電通・プロモーション・デザイン局、デジタル・アクティベーション部部長。キャンペーンデザイン、Buzzプロモーション、空間デザイン、プラットフォーム開発などさまざまな領域でプランニング及びクリエーティブディレクションを実施。今回、クリエーティブディレクターとして、クレヴィアのスペシャルコンテンツ「CREVIA CREATIVE CHALLENGE」を手掛ける。
[主な受賞歴]
Adfest、Spikes Asia、One Show
interactive/Entertainment、W3 Awards Yahoo Interactive Adawards 等サイバー部門を中心に国内外の主要なクリエーティブアワードを受賞。
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24人の一般参加者が自身の持つ”理想の住まい”をカタチにするワークショップ
3歳児のママ・安田優さんが描いたのは、子どもも楽しめるような365日・360度から陽が差し込む、空を感じられるワンフロアの家
おしゃれ東大生・島めぐみさんが描いたのは、中庭が家族のシンボルになる家
音楽が趣味のカップル・bonzoさんとHALUさんが描いたのは、前面の壁にスピーカーが埋め込まれている爆音キッチン
このコンテンツは、伊藤忠都市開発のマンション・クレヴィアというブランドが持つ“クリエーティブ”というキーワードを通して、世の中とコミュニケーションをしてみよう、という発想から生まれました。誰しも、一度くらいは、家のことや住まいについてなど考えたことはあるとは思いますが、それはきっと頭の中だけでの想像であって、カタチにしたことはないのが現実。それを実際にやってみることで、新たな発見があったり、作る過程でいろいろと思うことも出てきたりするだろうと考えました。「『私らしい住まい』に住まう幸福を手に入れよう」というのがクレヴィアのコンセプトのひとつでもあります。頭で描いたものを実際にカタチにするということ、これは建築の世界では普通なのですが、それを実際に自分の手を動かしてやってみることで、さまざまな考えが浮かんでくることがあるのでは、と。改めて自分らしい住まいに対して考えること、それが将来的に、家を購入する際の指針になってもらえればいいなという考えもあります。
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木を中心に、くつろげる本棚や木陰のテラス。その他、半地下のアトリエにみんなが楽しめるバーを設置
家の中に土間のような空間を作り、工作やBBQなどが気兼ねなくおこなえる汚せる空間をつくった
広く天井の高いリビング空間に、ロッククライミング、シュミレーションゴルフ、トランポリンを設置した
小さい頃、積み木で遊んだことはあるかと思いますが、大人になって、立体で考えること、そして決まったものを作るのではなく、自分の理想をカタチにするというのは結構難しいものです。そこで今回は、建築家の方に造形アドバイザーとなってもらい、話をしながら、理想の住まいを作り上げてもらいました。どれも面白いものばかりでしたが、その中でも特に面白いと思ったものを挙げさせてもらいます。特に印象的だったのは、美大卒の五味さんの作品。普通に家を建てる土地にもし木があったら、その木を切ってスペースを確保し、人工的な家を造ってから空いたスペースに改めて木を植えるのですが、彼女はその方法に疑問を感じ、元々木のあった場所のまわりに自分の理想の家を建てるというアイデアでした。こういう日常の問題意識から答えに入っていくという部分が秀逸で、とても面白い。他にも、家の中にあえて土間のような汚せる場所を作るアイデアや運動不足が加速する現代社会の問題から発想したアスレチック・リビングなど、既成概念に囚われず、日常の問題意識をどう捉えているかが見えてくる家も。広さや間取りではなく、違う観点から家を考え、住まいに興味を持ってもらうというのは、このコンテンツの目的でもあったので、参加者のこのような作品を見てとても嬉しく思いましたね。
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クリエーティブとは、「しっかりと考え抜く」ということ。企画のアイディアが面白い/面白くないだけでは表層的になってしまいますから、まずはそこだと思います。自分自身のモノつくりの考え方からいえば、その場だけの一発芸ではなく「なるほど」と人を納得させることができるもの。住宅の場合で例を挙げてみましょうか。10年位前までキッチンの高さは80〜85cmくらいでした。それが現在90cmになり、使い勝手が良くなると同時に、少し猫背気味だった姿勢が良くなって、腰痛の問題が解消され、結果的に健康に繋がる。こういうことを私はクリエーティブだと考えています。
当たり前のことを当たり前にやるのではなく、常に問題意識をもって見てみる、ということ。その積み重ねが大事です。別の言葉で言うとクリエーティブとは、さまざまなアイデアがあり、そしてそれらが“なるほど”とみんなが納得できるものになっているということ。それはクレヴィアのクリエーティブにつながると思っています。
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