


近年、アメリカで爆発的な人気のピックルボール。テニスとバトミントン、卓球を掛け合わせたようなラケットスポーツで、多少運動音痴でも体力がなくても、子どもからお年寄りまで、幅広い層が気軽に楽しむことができるのが人気の秘密。昨今、日本にも上陸して話題を呼んでいる。そんな新しいスポーツを体験しようと、東京・有明に昨年オープンしたlivedoor URBAN SPORTS PARK(有明アーバンスポーツパーク)内の「Pacific PICKLE CLUB」へ。ナビゲーターを務めてくださったのは、同施設の創設に関わり、一般財団法人ピックルボール日本連盟の理事を務めるステァ・ケントンさん。アメリカ在住時にピックルボールの魅力にはまり、「この楽しさが、日本の様々な課題解決にも寄与するかもしれない」という一途な想いで、今日、日本で普及活動を行う。初心者でもあっという間にルールを覚えて、誰とでも気軽に楽しめてしまうというピックルボール。その魅力を、今回が2度目の挑戦となる貴田理沙さんと、初めてプレイする佐藤ゲンユウさんに体験してもらい、このスポーツならではの楽しみ方を紹介する。


一般財団法人ピックルボール日本連盟創業メンバー。株式会社日本ピックルボールホールディングス代表取締役。日米ハーフでテキサスA&M大学卒。アメリカでピックルボール人気の爆発を体感し、日本でも大きな可能性を秘めていると確信。ピックルボールプレーヤーに愛される商品とサービスを提供し、スポーツを通じて、全世代の人が交流を持ち豊かに生きる日本を創ることを目指す。その一環としてパドルブランド「Mino Pickleball」や、メディア・SNSに特化した「Pickle Tokyo」を設立。質の高い大会の開催にも従事する。


兵庫県神戸市出身。大学時代からモデル活動を開始し、広告を中心に CM や MV 等に出演。ラジオのパーソナリティーも務める。 モデル活動の傍ら、2019 年より母が経営するアパレルブランドのクリエイティブディレクターに就任し、ヴィジュアルディレクションからアートディレクションまで幅広く担当。現在は自身のブランドも立ち上げる一方で、トランジットクリエイティブに所属。飲食店を中心にクリエイティブやプロデュース等も行う。


青森県八戸市出身。高校まで地元で過ごした後、札幌大学へ進学。小学3年から大学までサッカー部に所属。学生時代のアルバイト経験から卒業後もカフェで働くことを希望し、トランジットジェネラルオフィス(現トランジットホールディングス)に入社。現在は中目黒にあるRIVERSIDE CLUBに勤務しつつ、モデルとしても活動。今後は俳優の道も目指す。


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アメリカ発祥のピックルボールは、手軽な趣味としても、本格的なスポーツとしても、老若男女が楽しめるスポーツだ。バトミントンコートと同じ広さのコートで、パドルと呼ばれる板状のラケットでプラスチックボールを打ち合う。一番の魅力は、誰でも遊び感覚でプレイできる気軽さ。初心者でも事前の練習は不要で、すぐにボールを打つコツがつかめる。つまり、その日からゲームを楽しめてしまうのだ。
プラスチック製ボールには複数の穴が開いているため、空気抵抗を受けて打球スピードが上がらない。かつテニスボールのようにバウンドもしないので、コート内を走る距離も短く、パワーも要らず、体力の少ない子どもや女性でも楽しくラリーを続けることができる。
「子どももお年寄りも、初心者も上級者も、幅広い層の人たちが混じり合って楽しめる点が他のスポーツにはない魅力です」とケントンさん。アメリカではピックルボールを通じて多様な人たちがつながれることも人気の理由だ。「高齢化が進み、孤立しやすい日本でも、ピックルボールを通じて幅広い人たちがつながり、共に楽しむコミュニティがたくさん生まれることに貢献したい」と、熱い想いを語る。
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そんなピックルボールの魅力を、貴田さんと佐藤さんが実際に体験。まずはネット際で互いのパドルを合わせて、今日のゲームを共に楽しむ挨拶からスタート。ネットはテニスネットよりも5cmほど低めで、ボールが打ち返しやすいように設定されている。
パドルと呼ばれるラケットは、卓球のラケットを一廻りほど大きくしたサイズ感。軽いプラスチック製ボールをパドルでカコンカコンと打っていると、昔の羽子板を思い出して懐かしい気分に。
新しいスポーツは難しそうでつい敬遠しがちだが、ピックルボールにその心配は無用。サーブはアンダーバウンドで必ず下からパドルを振り、キッチンと呼ばれるノンボレーゾーンでは、ボレー禁止。そんな一つひとつのルールがパワーゲームを回避し、誰でもラリーが楽しめるように配慮されている。
程よいサイズ感のコート、シンプルなルールのおかげで初心者でもすぐに慣れ、10分もすれば簡単なラリーが出来るように。運動神経や体力に自信がなくても、瞬く間にプレイできてしまうのが嬉しいポイント。青空の下、自然と笑顔がこぼれ、和気あいあいとした雰囲気がコート内に満ちていく。
ポイントが決まるとハイタッチ。コート内での距離感が近いので、互いに声をかけ合いながらプレーヤー同士の距離感もぐっと縮まり、とにかく楽しい!気がつけば、夢中になってプレイを楽しんでいた貴田さんと佐藤さん。
ゲームを満喫し、軽く汗をかいた後には、livedoor URBAN SPORTS PARK内のオールデイカフェ「Pacific PICKLECLUB」で乾杯。ハワイをイメージした開放的な空間が心地いい。天気の良い日は陽光が降り注ぐテラス席で。
トロピカルなドリンクと、フレッシュでヘルシーなハワイアンフードで運動後の体にエネルギーをチャージ。美味なコンブチャレモンソーダや、シュリンプ&モチコチキンプレート、タコライスなどでお腹を満たし、夢中になったゲームを振り返りながら会話も弾む。サンドイッチやタコスなどの軽食を、プレイ中につまんでも。
プレーヤー同士のコミュニケーションが一段と深まるのもピックルボールの魅力。本場のアメリカでは一人で参加してコート脇に並び、集まった順にプレイするシステムも。「年齢も経験も問わずに見知らぬ人同士が同じコートで楽しみ、コミュニケーションが生まれて、人とつながる喜びを分かち合えるんです」とケントンさん。
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服装は自由。デザイン性の高いパドルはファッションの一部にも。ケントン氏さんが手にするパドルは自身が立ち上げたブランドMino。軽量、かつ桜をイメージしたモチーフとカラフルさが人気だ。アメリカでは試合後にマイパドルを掲げて写真を撮り、SNSで発信するのも流行りだ。
Pacific PICKLE CLUBのカフェ内では、オリジナルのパドルやパーカー、キャップなど各種プロダクトが並ぶコーナーも要チェック。ポップなデザインがこのスポーツの遊び感覚をさらに高めてくれる。
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この日最後に、ピックルボールを体験した貴田さんと佐藤さんに感想を語ってもらった。
「思ったより簡単で、コートも狭いので動きも少なくて済むし、誰でも始めやすいスポーツだなと感じました。爽快感もあって楽しかったですね。普段運動しない友人でも誘いやすいですし、一緒にプレイしながら軽い会話もできるので、仲が深まりそうだなと感じました。本当に楽しかったので、またすぐやりたいです!」(佐藤さん)
「パワーも要らないですし、私のように運動が得意でなくてもラリーができるので楽しかったです!ワイワイ楽しめるので、会社の中の上下関係もコート内では無くなりそうですし、久しく会っていない友達とも同窓会みたいな感じで集まりたいです。ファッションもルールがないので自由に楽しめそうですよね」(貴田さん)アメリカを中心に、アジアをはじめ世界各地で人気が高まっているピックルボール。旅先でもプレイしたいと、マイパドルをスーツケースに入れて旅する人も増えている。ぜひまずは体験し、趣味の一つに取り入れてみてはいかがだろう?
Pacific PICKLE CLUB
東京都江東区有明1丁目13-7
店舗情報はこちら
livedoor URBAN SPORTS PARK
(有明アーバンスポーツパーク) 内
☎03-5579-6166 -
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