ひと昔前までは“おじさんのスポーツ”というイメージもあったゴルフ。しかし近年では、女性や若年層のゴルフ人口も増え“おしゃれなスポーツ”として認知されるようになってきた。それに伴い、海外のゴルフリゾートを彷彿とさせる施設も続々と登場。「ゴルフのある休日」のあり方自体も変わりつつある。今回はリゾーティな場所でゴルフとグランピングを楽しめる千葉・富津の「BRISTOL HILL GOLF CLUB」へ。ナビゲーターは、デザイン制作会社ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート代表の野口孝仁さん。これまでに国内外50カ所以上ものゴルフ場を訪れた経験を持つゴルフラバーだ。「休日でも休む前に何かをしないと気がすまない!」というエネルギッシュな野口さん。体を思いっきり動かし、豊かな自然のなかで五感をフル活用する、新たなゴルフの楽しみ方とは?
株式会社ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート代表。マガジンハウスで「ポパイ」、デザイン会社キャップで「マリ・クレール」、フリーで「エル・ジャポン」を手がけた後、99年に同社を設立。「ELLE JAPON」「装苑」「GQ JAPAN」「Harper’s BAZAAR日本版」「東京カレンダー」「FRaU」など人気雑誌のアートディレクション、デザインを手がける。現在はエディトリアルデザインで培った思考を活かし、老舗和菓子店やホテル、企業のブランディング、コンサルティングなどにも従事する。
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都心から車でアクアラインを走り、約1時間。千葉・富津にある「GLAMPROOK FUTTSU BRISTOL HILL」は、ゲーティッド・ゴルフコミュニティ「BRISTOL HILL GOLF CLUB(ブリストルヒル ゴルフクラブ)」の敷地に誕生したグランピング施設だ。
重厚感漂うゲートをくぐり、トンネルを抜けると、そこはもう別世界。抜けるような青空と、眩しいほどに鮮やかなグリーンが広がる、美しいゴルフコースが現れる。設計を手がけたのはリゾートコースの第一人者ロドニー・ライト氏。スケール感のある自然豊かな景観、レジデンスがゆったりと建ち並ぶ様は、まるで海外リゾートのよう。
宿泊者のチェックインは、これまでレジデンスオーナーしか立ち入ることの許されなかったクラブハウス2Fにあるラウンジで。大きな窓ガラス越しに視線が山々へと抜けて、開放感抜群。ゴルフコースを見晴るかすことができるのは、ゴルファーにとっては最高のロケーションと言えるだろう。
チェックインは15時。1ラウンドを終えてからでも、翌朝からでも。ゴルフを軸としたさまざまな楽しみ方ができるのが何よりの魅力だ。
※宿泊予約とは別にブリストルヒル ゴルフクラブの予約が必要です。
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清々しい晴天に恵まれたこの日、朝4時に起き、サーフィンをしてから来たという野口さん。都内に拠点を置いて忙しく働きながらも、時間を見つけては毎週のようにゴルフやサーフィンといったアウトドアスポーツを楽しんでいるという。こだわりとアウトドア感あふれる愛車で颯爽と現れ「いい波だったから、もう少しやりたかったんだけどね」と言って、爽やかな笑顔を見せる。
自然に溶け込むように立ち並ぶ客室は全10棟。全室にプライベートバス、トイレが完備され、テントの中とは思えない居心地の良い空間が広がる。
「実はグランピング施設に来るのは初めてなのですが、水まわりもすごく綺麗でしっかりとしたつくりで驚きました。ドーム型の空間って普段なかなか体験する機会がないので、それだけでもう非日常感がありますよね」と野口さん。
グランドスイートには、なんとプライベートサウナまで完備。バスルームにはジャグジーもあり、サウナとジャグジーを自由に行き来できる。人目を気にすることなく、自分のタイミングでいつでも何度でも楽しめるのもまた贅沢だ。
しかも、ここは宿泊費に朝晩の食事やアルコールを含む飲み物などが含まれる「オールインクルーシブ」。グランピングでの食事というと、バーベキューのようなアメリカンスタイルを想像されるかもしれないが、ここでは“畑の伝道師”としてその名を知られる渡邉明シェフが監修する、地元特産の新鮮な食材をふんだんに使ったイタリア料理を堪能できる。しかも、味はもちろんボリュームも満点。腹ペコのゴルファーでもきっと満足できるはずだ。刻々と変わる窓外の景色を眺めながらゆったりと過ごしたい。
クラブハウスのラウンジは、夜になるとカクテルが100種類ほど揃うバーに変貌。日帰りゴルフだとかなわない飲みも、時間を気にすることなくゆっくりと楽しめるのも特権だ。
「夜のゴルフ場というロケーションも素敵ですよね」と野口さん。普段見ることがかなわない夜のゴルフ場を眺めながら、その日のプレーを振り返ったり、翌日のプレーのイメージトレーニングをしたり……といった具合に、話が尽きることはない。アウトドアリビングに出ると、夜空には満天の星が。ドームテントがライトアップされて見えるのも、また幻想的だ。
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これまでに国内外で数多くのゴルフ場を訪れてきたという野口さん。日帰りのこともあれば、仲間と計画してゴルフ合宿を楽しむこともあるのだとか。そんなゴルフを絡めた遊び方、楽しみ方を知り尽くしているとも言える彼が憧れる「ゴルフのある一日」とは一体どのようなものなのだろうか?
「これまで訪れたゴルフ場の中で一番印象に残っているのは、ハワイ島にあるラグジュアリーリゾート『フォーシーズンズリゾート フアラライ』に付属しているゴルフ場です。そこのレジデンスを見学させてもらったことがあるのですが、ゴルフ場からホテルのプールやレストラン、海岸まですべてをゴルフカートで回れるんです。プレー後、ゴルフバッグを積んだままのカートをプールに横付けし、そのまま上だけ脱いでプールにダイブ! なんてこともできてしまう。さらにプールのバーカウンターでシャンパンでも飲めたら「最高じゃん!」と思いました。人生をカートで回れるような感覚ですよね」
「ここブリストルヒルも、美味しい食事があって、夏ならプールも楽しめる。ハワイに近いリゾーティな過ごし方ができそうだと感じました。泊まるならば、やっぱりお酒も楽しみの一つ。1泊2ゴルフを楽しみたいから、それをやれる体力がある人と一緒に行きたいですね」
※夏季2024年7月15日(祝)〜9月8日(日)の期間に「ナイトプール付き」プランの申し込みをされた方のみ、ナイトプールのご利用が可能です。気候状況によって変更となる場合がございます。ゴルフとその他のアクティビティがシームレスに繋がるこの場所では、まるでレジデンスオーナーになったかのような「ゴルフを軸にした贅沢な休日」がかなう。もちろん、ゴルフをしない人でもリゾート施設として満喫できるコンテンツが多く揃うので、これまで留守番だった家族と一緒にというのもいいだろう。かつて接待のイメージが強かったゴルフはいま、間口がぐっと広がり、各々のスタイルにあった楽しみ方ができるようになってきている。帰りのことを気にすることなく、ゴルフを全身全霊で楽しみ、自然を身近に感じながら気の赴くままに過ごす。普段、頭をフル回転させているクリエイターにとっては、思いきり運動することこそが、最終的には体を休めることに繋がるのかもしれない。休日のパワーチャージに、ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。
伊藤忠の住まい「CREVIA」
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