便利だということは理解をしていても、生活に取り入れるまでには至っていない人が多い電動アシスト自転車(e-BIKE)。道路が混雑している都市部に住む人にとっては近距離の移動を快適なものにしてくれ、通勤やショッピング、また休日のサイクリングなどでも活躍してくれる。近年は子乗せモデルばかりでなく、スタイリッシュなタイプも数多く発売されていて、見た目も改善。今回は、そんな都市生活を便利で豊かなものにしてくれるe-BIKEについてレクチャーをしていきたいと思う。教えてくれるのは、電動アシスト自転車専門店「代官山motovelo」のストアマネージャーを務める榎本良平さん。また今回は、都心で暮らす人の代表として都内のアパレル会社に勤務する櫻井直也さんに、実際にe-BIKEの乗り心地や走りを体験してもらった。日々の移動が楽しくなるe-BIKEのある生活、あなたも始めてみませんか。
イタリアブランドのメンズアパレル&アイテムを中心に展開をしているECサイト「MASTER PLAN」を運営する株式会社スピラーレに勤務。現在は営業と販売に従事しながら、ショールームでの顧客対応もおこなっている。食べ歩きが趣味で、休日は自転車でのんびりとカフェや銭湯、サウナ巡りを楽しんでいる。
MASTER PLAN
https://masterplanshop.com
代官山モトベロ・ストアマネージャー。某自転車メーカーの営業を経て、e-BIKEに未来の可能性を感じ、2018年にモトベロに入社。e-BIKEはもちろん、自転車全般に詳しく、自らもe-BIKEで通勤。2022年からは代官山T-SITE GARDEN内にあるフラッグシップストアにてストアマネージャーとして勤務をしている。
motovelo
https://www.motovelo.co.jp
元々は日常の買い物の移動を楽にしようという目的で作られた電動アシスト自転車(e-BIKE)。だが現在では日々の通勤や休日のレジャー、スポーツライド等にも活用されるようになり、従来からある子乗せモデルやシティサイクルモデルだけでなく、スポーティなモデルやデザイン性の高いスマートなモデルも増え、その需要はさらに高まってきている。
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e-BIKEの一番の魅力は、もちろん快適な走り。一般的な自転車の場合、体力や脚力に自信がある人以外は、ある程度の距離を超えると辛くなってしまうもの。しかしe-BIKEであれば、通常の2〜3倍の距離を快適に走ることができる。また坂道や重い荷物の運搬にも強く、通勤等で使用する際は、電車と違って乗り換えや待ち時間もなく、ドアtoドアで目的地まで行けるのもメリット。昨今はスタイリッシュなモデルも増え、まさにスマートな移動を手軽に実現してくれる理想的なモビリティとなっている。
都心は道幅も狭く、また入り組んでいたりする場所も多い。そのようなシーンでは、数あるe-BIKEの中でも扱いやすく、小回りも利く車輪の小さな小径車タイプが有効。さらに近場での使用がメインであれば、変速ギアの多いものや特別な機能もそこまでは必要としない。そうした理由から、シンプル&リーズナブルなモデルが最適。
「ヴォターニ H3」(¥168,000-)。コンパクトなボディに内装3段変速を装備。ワンサイズ(身長149cm〜)で、カラーはマットブラック、メタリックグレー、メタリックブルー、メタリックグリーンの4色展開。
問:ベスビージャパン https://besv.jp
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このモデルはボディがコンパクトで扱いやすく、小さい車輪によってスムーズな発進や停止がおこなえ、小回りが利くので、気軽に街中で使用するのに適している。ただ変速機が3速なので、長距離を走るのにはやや不向き。機能的にシンプルな分、価格はリーズナブル。近所をメインに気軽に使いたい、価格も抑えたいという人にマッチする一台。
ハンドル左側には小型ディスプレイを装備。スイッチと一体型になっているので、アシストレベルをスマートに切り替えることが可能。ディスプレイにはスピード/レンジ/トリップが切り替えで表示されるほか防水レベルも高く、雨天にも強い。変速機はシマノ製の内装3段ギアで、壊れにくく、停止時の変速も可能となっている。
坂の多い場所に住んでいたり、良く行く場所に坂が多いという人にはe-BIKEが有効。都心には意外と坂が多いので、ストレスなく、より快適な走りを求めるのであれば、パワフルなモーターを搭載しているモデルが最適。またそういったモデルなら、休日のツーリングやスポーツライドなども十分に楽しめる。
ターンの「Vectron N8(ヴェクトロン N8)」(¥328,900)。スポーティなボディに外装8段変速を装備。ワンサイズ(160cm〜)でカラーはマットブラック、ダークレッド、ダークグレイの3色展開。
問:株式会社アキボウ https://ternbicycles.jp
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POINT!
このモデルの一番の特徴は、やはりドライブユニットが強力という点。なので、乗り味としては同クラスの中でも最もパワフルで、幅広いシチュエーションにおいて楽な走りを体感することができます。またボッシュ製のディスプレイは互換性があるのもポイントで、自分の好みのものに交換することも可能となっています。スポーツ自転車ブランドが手がけるこのモデルは、小径車の手軽さだけでなく走りも魅力。力強い走りを発揮するモーターを搭載するほか、8段の変速ギアや太めのタイヤを採用することで街乗りでの快適性が向上。アップダウンもストレスなく、軽快に走ることができる。スポーティで上質感のあるスタイルも特長となっている。
シャープで美しいデザインのボディに搭載されているのは、力強い走りに定評があるドイツのボッシュ製モーターで、坂道でも楽々と進むことができる。また独自の折りたたみ機構を備えることから、クルマで旅行に出かける際に積載しやすかったり、屋内で車両を保管する際もスペースを取らずに便利。
昨今、ジョギングやランニングが盛んとなっているが、運動としてのハードルや足元への負担を考えた際に有効なのが自転車。さらにe-BIKEであれば、心臓への負担を抑えながら楽に遠くまで行くことが可能となり、移り変わる景色を楽しみながら風を切って走る感覚も味わうことができる。そして、その気軽さは継続にも繋がる。
BESV(ベスビー)「スマローLX2」(¥448,000)。先進的なデザインのボディにオートマチック7段変速装備。ワンサイズ(169cm〜)でカラーはマットブラック、マットホワイトの2色展開。オートマチック7段変速。
問:ベスビージャパン https://besv.jp
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POINT!
e-BIKEも自転車なので、ペダルをこぎ、足を動かすことが有酸素運動になります。もちろんモーター無しの自転車のほうがスポーツには向いてはいますが、それも続かなければ意味がない。実際20分以上継続して走ることで、運動としても有効という研究結果も出ています。またこちらは先進のギアが好きな人にも刺さる一台となっています。運動をはじめようとしてスポーツバイクを購入する人もいるが、実際のところ坂道などはハイエンドなバイクであっても辛く、長続きしないことも多い。だが先進の機能を搭載したe-BIKEであれば、気軽にロングライドやスポーツライドに使えるだけでなく、日々の通勤や買い物、サイクリング等にも快適に使え、乗り続けることができる。
このモデルには先進の機能が搭載。その一つが「AIドライビングシステム」で、これはAIがスピードとペダルをこぐ回転速度を計算して、最適なアシストをおこなってくれるというもの。さらに専用のAPPと接続して各種設定をはじめ、バイクの状態の把握やロックの解錠、オートライトといったIoT技術も搭載されている。
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自転車生活をより安心かつ快適なものにしてくれるのが、自転車専用のギアたち。万が一の際に身を守ってくれるアイテムをはじめ、移動時に有効なサポート、愛車の盗難防止、ペットとの楽しい移動、そして日常生活に使えるものまで、ここでは数ある自転車ギアの中から厳選したアイテムをご紹介。
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スペイン発のヘルメット。洗練されたデザインと安全性に加えて、コンパクトに折りたためて持ち運びや保管をする際にも便利。サイズはMとL、カラーはブラックとホワイトの2色。
クロスカ クラシックヘルメット(¥19,800)米国カメラアクセサリーブランドのモバイルシリーズ。保護性に優れるスリムなスマホケースと簡単確実な固定を可能としたマウント。ピークデザイン エブリデイループケース(¥6,820)&アウトフロントバイクマウント(¥12,210)
警告と探索の機能を備えた自転車防犯システム。装着した自転車に動きがあるとアラームが作動、また盗難された自転車が置き去りにされた場合はAppleの「探す」アプリと連携して場所の特定もできる。ノグ スカウト(¥9,680)
ペットとの自転車移動時、リュック、また簡易ハウスとしても使える3WAY仕様のサイクルバッグ。飛び出し防止の固定ベルトやバッグ底には振動を軽減するクッションも採用。OGK サイクルポーターリュック(¥13,750)
使い勝手と見た目にこだわったサイクリストが作ったバッグ。サイドクリップでバッグの容量を調節することができ、バスケットに固定するサイドストラップも備えている。アウターシェル エヴリデイトート(¥34,650)
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e-BIKEを購入する際、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切。生活にマッチしないものを選ぶと、結果使わなくなってしまう場合が多いため。例えば、近場でのみの使用であれば、使い勝手の良いコンパクトな車両が良く、通勤でやや長めの距離を使用するのであれば、進みが良くて快適に走れる車輪が大きめのスポーツモデルが有効です。また多くの人が気になるバッテリーについてですが、最近はプログラムの進化と車体の軽量化によって、以前よりも長く走ることが可能となり、その航続可能距離の平均は50〜60km程に。
1日に平均5〜10kmの使用であれば、週に1度の満充電で問題ありません。またバッテリーは消耗品なので、4年程使用すると容量は約60%程に落ちてしまうことも覚えておいて欲しいと思います。少しでもバッテリーを長持ちさせたいという人はギア付きの車両を選び、走り出しや坂では軽いギアを使い、スピードに合わせてギアをこまめに変えていくことでバッテリーの消耗を抑えることができます。移動を楽しく快適なものにしてくれるe-BIKE、都市生活にマッチする乗り物となっているので、ぜひ採り入れてほしいと思います。
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「実際にこのバイクに乗ってみて、デザインも素敵で都会の街並みにも似合いそうですし、乗り心地も最高、またイタリア生まれのブランドという部分にも惹かれました。実は電動アシスト自転車には乗ったことがなかったのですが、乗ると本当に楽だし、走りも快適。今回の撮影で何度か坂道の往復をしましたが、全然疲れませんでしたね」
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「公園やカフェ、サウナに銭湯なんかも好きなので、そういったところに行く際にこの自転車を使いたいですね。ファッションとしては、僕は程よくリラックス感のあるスタイリングが良いかなと思います。実際にこの自転車があったら、きっと都市生活は快適になるだろうし、行動範囲も広くなると思います」
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今回モデルバイクとして使用したのは、イタリア生まれのブランド「BENELLI(ベネリ)」の BENELLI MANTUS 27 CITY(¥177,210)。跨りやすい形状のフレームにはバッテリーが内臓され、見た目にもスマート。27インチのタイヤは長距離ライドにも対応し、フロントライト、リアキャリア、そしてセンタースタンドも標準で装備されている。カラーはホワイト、マットブラック、シルバーの3色をラインナップ。
BENELLI BICICLETTE https://www.benelliBIKE.jp -
CREDIT衣装
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ニット ¥93,500 / nomiamo
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Tシャツ ¥18,700 / THE SOLE
https://masterplanshop.com/collections/the-sole/products/tsp-st-1
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パンツ ¥31,900 / YCHAI
https://masterplanshop.com/collections/ychai/products/ypu004-70124a-s996
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リュック ¥176,000 / THE SOLE
*すべて税込価格
お問い合わせ
MASTERPLAN https://masterplanshop.com/
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航空写真
オフィスや住居だけでなく、多様な文化施設や商業施設があり、日々多くの人たちが集う街、新宿。その2km圏※1に位置する好立地に、「クレヴィア中野新橋」が誕生。都市生活の利便性と魅力を存分に実感できるこの場所で、華やぎのある新しい生活をはじめてみませんか。
外観完成予想CG
ポートのイメージ画像
「クレヴィア中野新橋」の外観は”調和の美”を追求したモノトーン・コントラストのデザイン。街に映え、暮らしの上質さを物語ってくれる。建物は西面と北面が幅員10m超の道路と歩道に面していることで、開放感や採光性、そして通風性の高い住空間を実現。1LDK〜3LDKまで全8タイプを用意し、プライバシーや落ち着いた住み心地にも配慮した住まいが追求されている。また敷地内には、電動キックボード&電動アシスト自転車のシェアリングサービス「LUUP」も設置※2され、快適でスマートな移動をサポートしてくれる。
伊藤忠の住まい「CREVIA」
instagramはこちら
instagramアカウントで、
「LUUPで巡る人気のお店」掲載しています!※1.新宿2km圏:現地から新宿駅西口までの直線距離約1.97km。
※2.本件敷地内に「LUUP」のポートを設置予定ですが、今後計画に変更が生じる場合があります。また「LUUP」の使用方法について等、詳細は株式会社LUUPのHPをご参照ください。
※掲載の航空写真は、現地⽅向を撮影(2022年11⽉)しCG加⼯したもので実際とは異なります。また、現地からの眺望ではありません。また、現地の位置を表現した光は,建物の⾼さや規模を⽰すものではありません。
※掲載の完成予想CGは計画段階の設計図書を基に描き起こしたもので、実際とは異なります。植栽は特定の季節やご入居時期の状態を想定して描かれたものではございません。
※ご紹介しているe-BIKEは、マンション内に駐輪できない場合がございます。駐輪場の駐輪可能サイズについては、マンションの自転車置場使用細則及び使用契約書をご確認下さい。
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POINT!
モーターのサイズをコンパクトに抑えながらもバッテリーの効率を高めているので、パワーはアップ。子乗せモデルに比べてスピード感があり、乗っていて楽しさを感じることができます。万が一バッテリーが切れてしまっても、車体が重くないので普通に使うことが可能。また自転車大国オランダ生まれのデザイン性の高さも魅力です。