旅先での何気ない写真が心を打つカメラマン・伊藤徹也さん。雑誌『Brutus』などでおなじみの伊藤さんのテクニックを学ぼうとモデルの梨衣名さんが成城の街を一緒に自転車で巡ります。いつもは撮る・撮られるプロの二人。高級住宅街・成城の意外で多彩な「表情」はこの街の住みやすさを写し取っているのかもしれません。
1968年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。『Brutus』『CASA Brutus』『Number』などで活躍。特に旅の写真、何気ない日常を切り取った写真に定評があり、世界中で撮影を行う。雑誌『Brutus』の旅特集ではペルーやヒマラヤスリランカ、南極まで訪れた。そんな旅の合間合間にiPhoneで撮影しアップしたInstagramは人気が高い。
プロに学ぶスマートフォン撮影術
www.crevia-times.com/learn/38/
大学在学中に『レプロガールズオーディション2008』に出場し、グランプリを獲得。小学館『CanCam』の専属モデルとして活躍後、GINGER等でもモデルとして活躍。大学ではロボット工学を学び、日本語、中国語、英語を操る個性派モデル。近年、バラエティー番組やラジオ番組のレポーターとしても活躍。
Super Leena
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CREDIT
まずは成城駅前南口からスタートしたカメラマンの伊藤徹也さんとモデルの梨衣名さんの二人。「ミニベロってすぐ乗り降りできるから、いいね」といつもは趣味でロードバイクに乗っている伊藤さん。梨衣名さんも最近食べポタリストとしてミニベロに乗っているのでライディングは手慣れたもの。(撮影:伊藤徹也)
「1本裏道に行こっか」という提案で、住宅街の中の小道へ入ると、伊藤さんのクリエイター心が刺激され、自転車降りっぱなしに。「成城はさすが高級住宅街。道幅が広いくて余裕があるし、家一軒一軒が大きくて壁が広い。だから、この街は壁に映る影がいいよね」(撮影:伊藤徹也)
写真の基本は光と影に注目すること。光はどちらの方向から来ているのか、どこが影になるのか。伊藤さんはまず、高層ビルがほとんどない成城の街の光の質の高さに注目した。それを見習って「影…確かにかっこいいかも」と撮影を始める梨衣名さん。下校途中の中学生がそんな二人を見ながら「こんにちは!おねえさん、スッゲースタイルいいですね。撮影ですか?」と元気よく挨拶、声をかけていく。
「みんな気さくだし、スレてないよね」(伊藤さん)
「緑が多くて、木が大事にされている感じ」(梨衣名さん)
(撮影:梨衣名)
川沿いを下るようにして東宝スタジオ前に到着した二人。東宝といえば、昨今の大ヒット邦画の制作・配給をしている日本屈指の映画会社。その撮影スタジオが実は成城にあり、多くの俳優たち、そして監督たちがここで日々撮影をしているのだ。スタジオに通いやすいのもあり、成城に住むスターも多く、スタッフたちが足繁く通って育ててきた店もある。そんな東宝スタジオの玄関前にそびえ立つのは…ゴジラ像。このゴジラは、成城の街を象徴するこのゴジラ、世界的に有名なアイコンを、さあ二人はどう撮影する?(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
長身の梨衣名さん、ゴジラと並ぶとちょうどいいカップルのようなバランスに。「彼氏みたいにそばに立ってみます(笑)」
さすが写るプロ、次々にポージングを決めていく梨衣名さん、それを撮影する伊藤さん。(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
さらに、伊藤さんはここでも光と影に注目。冬の午前中、時間もちょうど美しい光とあって巨大な撮影所の周囲ならではの広がった空間、冬椿の赤などを次々にスマホで撮影していく。「椿って、好きなんですよね」(伊藤さん)
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
せっかくミニベロに乗っているから、少し走れるところに行こう!と二人は野川沿いにある歩行者・自転車専用道路(野川サイクリングロード)へ。武蔵野から二子玉川まで流れている野川、実は知る人ぞ知るサイクリングに最適な道。環八や世田谷通りからちょっと入っただけなのに、野鴨や白鷺がうたた寝するような豊かな自然がある。川沿いに公園も多く、植栽も美しい。
「梨衣名ちゃんは理系なんだよね?」
「そうなんです。家は父がロボット工学の教授で、わたしも同じ仕事をしたいと大学も工学部に行ったんですよ。だからメカ的なことには興味があって、ちゃんと一眼レフのカメラ、勉強したいなと思ってるんです」(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
「いいね。でもスマホでも基本は同じだよ。いい光を探すこと」
「あ、わたし、写るときに必ず顔を光に向けるようにしてるんだけれど、それと同じ?」
「そうか、写る方はそういうテクニックを持ってるんだね。勉強になった!」
(撮影:左・伊藤徹也、右・梨衣名)
(撮影:伊藤徹也)
(撮影:梨衣名)
伊藤さんによると、最近のスマホは技術がさらに進化して、あまり細かいテクニックは必要なくなったそう。
「例えば1年前のスマホだと、フィルターをかけると丸い影が出来たり、逆光写真を撮影するのに手をレンズ前にかざしたりしていたけれど、今はそれも自動でスマホがやってくれる。だから、より撮りたい写真がとれるようになったと思います」
(撮影:伊藤徹也)
「お腹が空いたね」と二人が向かったのは、北口にあるとんかつの名店『椿』。ここのご主人の父上は黒澤映画のカメラマンだったそうで、店の佇まいにも風格がある。とんかつはサクサク、旨みが濃い自家製ソースがやみつきになる味わい、ずっとおしゃべりしていた二人も無言になるおいしさ。(撮影:伊藤徹也)
「この北口のあたりの商店街をちょっと歩いてみようか」と自転車を押しながら街をぶらぶらする伊藤さんと梨衣名さん。「あっ、あのパン屋さんおいしそう!」と駆け寄る梨衣名さんは焼きたてのメロンパンをパクリ。「最近、ミニベロに乗って旅する”食べポタリスト”の仕事をしてるんですけれど、いつもたくさん食べるんですよー」(梨衣名さん)(撮影:伊藤徹也)
駅前に大きな駐輪場もあり、商店街も間口が広く余裕がある。いろいろ立ち寄って買い物するのも便利。「すごいね、さっきまであんな自然の中にいたのに、今は豊富な食材に目移りしそう(笑)」(伊藤さん)(撮影:伊藤徹也)
さて、成城の街をミニベロ+スマホでポタリングして回った二人の感想は?
「走る前は成城=リッチな街、というイメージだったけれど、豊かさってこういうことなんだな、と。道にゆとりがあって走りやすく、ひとつひとつの建物が大きく、余裕がある。そして身近に四季折々の自然。住みたくなりますね」(伊藤さん)
「わたしも、成城って高級なイメージだった。高級って上質ってことなんですね。かわいいお家も多くて街がフォトジェニックだし、道行く人がフレンドリーで、挨拶してくださるのにじんとしました。今日はとても楽しめました」(梨衣名さん)
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クレヴィア成城が建つのは、「住宅地の王道」を歩んできた成城という歴史ある街の中でも豊かな潤いに満ちた場所。武蔵野台地上に位置、駅からずっと平坦な道のりは、上質を知る人々が育んできた賑やかな商店街に彩られている。東京23区内で唯一ゲンジボタルが自生するという長い年月をかけて育まれた緑豊かな自然の景観は、季節の移ろいを見る人に伝える。
また、閑静な通りから約25mのエントランスアプローチを歩んで入るプライベートな空間は、この地に住まう人が求める静けさで満たされた邸宅を希求した。
クレヴィア成城
ウェブサイトはこちら※掲載の完成予想CGは計画段階の図面を基に描き起こしたもので形状、色等は実際とは異なり、今後施工上の理由等により計画に変更が生じる場合があります。また、外観形状の細部及び、敷地周辺の建物、電柱、電線等につきましては表現を省略しています。植栽は、実際に植樹する樹形、枝ぶり、葉や花の色合いとは異なる場合があり、特定の季節の状況を示すものではありません。また、竣工時に完成予想CG程度には成長しておりません。予めご了承ください。※掲載の環境写真は平成27年7月に撮影したものです。
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