春! 暖かな陽気に誘われ、湘南や千葉など、海辺へのお出かけが楽しい季節だ。ビーチコーミングしながら流木を拾ったり、犬と遊んだり。ただ、行楽地のランチタイムはどこもレストランが混んでいるので、手軽に楽しめる美味しいパンを買っていくというのはいかがだろうか。さらに、一手間加えた一品を持って行くと会話も弾み、ランチタイムがもっと楽しくなるはず。そこで今回は、ピクニックランチをお洒落に演出してくれるスプレッドと、魅力的なお店をご紹介する。スプレッドは去年から大流行しているジャー入りの仕様だ。教えてくれるのは、料理家・フードコーディネーターの副島モウさん。フランスの数々の星付きレストランや国内の有名ホテルにてシェフを経験した後、料理研究家のパトリス・ジュリアン氏に師事、現在はレシピ開発や企業コンサルティング、TV・雑誌でのフードコーディネートなど、食の分野で幅広く活躍ししている。皆さんも週末ピクニックへパンとペーストを持って出かけてみませんか。
1981年10月28日 佐賀県生まれ。エコール辻フランス・イタリア料理カレッジに入学。その後、渡仏。フランス各地の星付きレストランにて修行。帰国後、GRAND HYATT TOKYO、BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYOを経て料理研究家パトリス・ジュリアン氏に師事。その後独立。レシピ開発、企業コンサルティング、料理教室(L’atelier nuage)、雑誌、TVフードコーディネーション、ケータラー、調理学校講師、『RENDEZ-VOUS DES AMIS』オーナーシェフ、3年前には「The Wolverine:SAMURAI」にてヒュージャックマン氏の専属シェフを務め、その活動は多岐にわたる。
www.mousoejima.com
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パンは焼きたてが一番。ビーチの近くのパン屋さんをリサーチしておいて、購入するのがおすすめ。
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スプレッドは小さめのジャーに入れて持ち運ぶ。水分が多いものはパッキン付きのタイプを選ぼう。
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今回のパンはwakanapanのもの。パンはバゲットなどハード系だけではなく、チーズ系のスプレッドと相性のいい甘いものもOK。
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ビーチマットはレジャーシートより、大きめのバスタオルやウールマットを選ぶと気分が出る。
浜辺などでピクニックをする際、定番のお弁当などを持っていくのも良いと思うのですが、ちょっとお洒落な感じにしたいときには、メインをパンとして、今年、巷で大ブレイクをしている、ジャーをつかったスプレッドを持っていくのが良いと思います。パンにつけるものだとジャムやバターなどが定番ですが、少し味気ない気がして、一手間かけたスプレッドにすると、いつもとはちょっと違った雰囲気が味わえると同時に、お洒落にもなるんです。友人たちと一緒に行く場合などには、各自色々なペーストを持ち寄ったりするときっと盛り上がると思います。
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アボカドとハーブの
カリフォルニアンスプレッド【材料】アボカド1個、レモン汁1個分、レモンの皮1個分、ディル1/2パック、ミント1/2パック、パセリ3枝分、塩 小さじ1/2、エキストラバージンオリーブ油 大さじ3
【作り方】カリフォルニアキュイジーヌ的なレシピ。レモン汁を絞り、皮の黄色い部分のみを削る。ディル、ミント、パセリを細かく刻む。アボガドは半分に切って種をとり、皮をむいてボウルに入れてフォークでよく潰す。全体が潰れたら残りの材料全てを加えてよく混ぜて完成。レモンとレモンの皮を入れているので、爽やかな味わいが特徴。ピペラード
【材料】トマト2個、玉ねぎ1/2個、ピーマン2個、パプリカ1個、卵1個、ビマンデスプレッド適量、オリーブ油 大さじ2、塩 小さじ1/2
【作り方】バスク地方の料理。雰囲気的には、ラタトゥーユに唐辛子(ビマンデスプレッド)と卵、ピーマンを入れたような感じ。玉ねぎは皮をむいてくし切りに、ピーマン、パプリカは半分に切って、中のたねをとって棒状に切る。トマトは1/4に切っておく。鍋にオリーブ油をいれ弱火で加熱、全ての野菜を加え、塩を入れて全体を混ぜ、蓋をして弱火で15分加熱する。時折全体をよく混ぜる。15分たったら火を止め、溶いた卵とピマンデスプレッドを加えて、全体をヘラでよく混ぜて完成。すぐに保存容器にうつして卵に火が入りすぎないようにすること!キャビアドオーベルジーヌ
(なすのキャビア風)【材料】なす4本、にんにく1片、マッシュルーム5個、オリーブ油 大さじ2、塩 小さじ1/2
【作り方】フランス料理のレシピ。まずはオーブンを200度に温めておき、ナスを半分に切り、にんにくは皮をむいておく、また マッシュルームは石づきをとり、ボールに野菜を全て入れて、塩、オリーブ油でよく和えた後にオーブンの天板にのせて200度で20分焼く。その後温かいうちにミキサーに入れ、ペースト状になるまでよく混ぜて完成。生ハムのチーズペースト
【材料】生ハム100g、クリームチーズ100g、ミックスペッパー適宜
【作り方】適当に切った生ハムとクリームチーズをミキサーにかけてムース状に。食べる前にミックスペッパーをかけて完成。*クリームチーズは事前に常温で柔らかくしておくことが必要。
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2015年3月にオープンしたばかりのパン屋さん。元となる店は15年前に住宅街の中で天然酵母を使ったパン屋としてスタート、新たにオープンしたこのお店は、美味しいパンを提供するだけでなく、パンを通して人々にワクワクを与えられるようなお店を目指している。内装は落ち着いた感じに仕上げ、所々に海のイメージを感じさせるサーファーのアーティスト作品が飾られている。またパンのラインナップもクロワッサンやメロンパンなど親しみやすいものが追加されている。
おすすめはクロワッサン(¥280)とバターリッチ(¥527)、山型食パン(¥680※1本)また今回はじめて手掛けたというクリームメロンパンや手作り感がたまらないドーナツも甘党にはおすすめしたい一品となっている。「天然酵母を使ったパンで素材の力強さをよく感じるパンです。ドライフルーツなどが入ったものもドッシリと重くボリュームがあり、クラシックでありながら、ポップなパン屋さんです(副島さん)」
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2007年にオープンした地元逗子で愛されるパン屋さん。ご主人は、フランス料理から入り、ホテルのシェフを経て、飛騨高山にあるパンの名店トランブルーで修業をして独立。商品の種類を絞り、パンひとつひとつに、丁寧に時間をかけて美味しいものを提供していきたいというご主人の想いが込められている。またお客さんの声にも耳を傾け、新たな商品作りにも励んでいる。特に人気なのはフランスパン系やデニッシュ系となっている。
お店の人気&オススメはTバゲット(¥356)、シューモンブラン(¥378)、苺のデニッシュ(¥324)シューデニッシュ(¥248)。バゲットは最高で一日100本も売れるほど人気の商品。「小麦粉の味がダイレクトに来るTバゲットはもちろんのこと、ヴィエノワズリー生地がとても美味しく、クロワッサンやデニッシュなど口の中でレイヤーを楽しめることができます(副島さん)」
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三崎の本店をはじめ、鎌倉、逗子と3店舗を構えるドーナツ店。逗子店は2年前の2013年にオープン。三崎店と鎌倉店の厨房でスタッフがひとつひとつ手作りでドーナツを仕上げているのがこだわり。商品の半分以上は季節によって変わり、旬の果物などを使用した商品が登場する。各店舗にはイートインスペースがあり、店舗ごとに雰囲気は異なるが、可愛くお洒落な感じの作りとなっている。材料に添加物は一切使用していない。
お店の人気&オススメはレモンクリームチーズ(¥267)、いちごクリームチーズ(¥288)、りんご(¥267)。フワッとした食感のドーナツは幾つも食べられそうな感じ。「フルーツの素材感のあるドーナッツが特長で、季節の味を楽しめます。素朴でシンプルなものも材料をしみじみとじんわりと美味しいと感じることができます(副島さん)」
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2014年の4月にオープンしたブリトーとケサディアをメインとしたお店。アメリカに暮らしていたというオーナーが、その当時によく食べていた、美味しく手軽にできるメキシカンフード(ブリトー・ケサディア)を思いつきスタート。シンプルな味の食材、トルティーヤをスタンダードなメキシカンだけでなく、イタリアンや和の食材などを使い、その可能性を探求しつつ、お客さんに喜ばれる商品開発を行っている。ケータリングサービスも有。
お店の人気&オススメはボリューム感のあるチキンブリトー(¥700)とトルティーヤの間に湘南のシラスとチーズを挟んで焼いたケサディア(ハーフ¥450)。エレファントイヤーというトルティーヤを揚げて、シナモンシュガーやココアシュガーをまぶしたスナックも好評。「たっぷりの具材を味わうことのできるブリトーで、ボリュームもたっぷりです。オリジナリティ溢れるケサディアも美味しいので色々試してみてください(副島さん)」
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