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LIFE STYLE MAGAZINE CREVIA TIMES EAT NO.

EAT

野菜を使ったパティシエとして注目されている、柿沢安耶シェフ。中目黒にある世界初のオーガニック野菜スイーツ専門店「パティスリー・ポタジエ」は連日盛況で、各地でおこなっている公演やスイーツ教室も、20〜40代の女性で大入り満員という人気ぶり。そんな柿沢シェフが、おウチで簡単に作れる、おいしくてヘルシーな野菜スイーツのレシピを教えてくれました!

柿沢安耶
柿沢安耶

1977年東京生まれ。学習院大学文学部仏文科卒。
学生時代から料理研究家のもとでフランス家庭料理学び、卒業後はパティスリーとレストランで研鑽を積みながら、自然食やオーガニックの勉強を深める。「おいしいだけでなく、食べた人が健康になれる料理やスイーツ」を提供するお店を志し、2006年に世界初の野菜スイーツ専門店『パティスリー ポタジエ』を東京・中目黒に開店。2011年には、六本木に野菜寿し専門店『野菜寿し ポタジエ』をオープン。現在はテレビ東京『野菜を愉しむ畑レストラン』やラジオ「The Voice Of Famers」にも出演するなど、活躍の場を広げている。

カボチャのモンブラン

  1. カボチャのモンブラン
    柿沢安耶画像
    ADVISE & INGREDIENT

    身近な材料で、簡単にできるけれど、見た目がカワイイもの。そんなママ友との会話が弾むようなものをと考えた一品です。モンブランといえば、一般的に甘く、高カロリーですが、カボチャで作るととてもヘルシーで、美容にもよいスイーツになります。皮まで使うところも、エコに関心が集まるこのご時世にも合っていて、「皮まで使って、エコなのよ」「野菜は皮に栄養があるのよ」.「野菜の自然な色でこんなに きれいなケーキができるのよ」と、おしゃべりも盛り上がるはず!

    recipe01

    カボチャのモンブラン


    材料:6コ分


  2. 〈 カボチャクリーム 〉
    1. カボチャ…………230g
    2. 生クリーム…………100g
    3. はちみつ(A)…………20g
    4. はちみつ(B)…………5g


  3. 〈 生クリーム 〉
    1. 生クリーム…………100g
    2. グラニュー糖…………5g
    3. ビスケット…………6枚
    cooking
    01カボチャクリームを作る 01

    カボチャはよく洗い、皮付きのまま柔らかくなるまで蒸す。それから飾り用に少量切り分け、残りは皮と実の部分に分ける。飾り用のカボチャは小さく角切りにしておく。



    Point
    蒸したカボチャを皮と実に分ける。
    その一切れを小さく角切りにする。

    02 02

    01のカボチャの実をはちみつ(A)と共にボウルに入れ、泡立て器でつぶしながらよく混ぜ合わせる。なめらかになり、冷めたら、生クリームを加え、さらに混ぜ合わせる。その後、丸口金のついた絞り袋に入れておく。


    Point
    混ぜ過ぎると、分離してしまうので注意!

    03 03

    01のカボチャの皮を包丁で細かく刻む。はちみつ(B)と共にボウルに入れてよく混ぜ合わせる。6等分して、手でコロコロと丸めておく。



    Point
    ビスケットの上に、クリームと皮を混ぜたものを丸めてのせ、そこへ生クリームをかぶせましょう。

    04生クリームを作る 04

    ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れ、泡立て器で混ぜ、8分立てのクリームを作る。

    05組み立てる 05

    ビスケットの上に02を少し絞り、その上に03をのせる。03をおおいかぶせるように04の生クリームを山型に、スプーンでのせていく。

    できあがり! 06

    そのまわりを包み込むように、02を下から上に向かってぐるぐると絞っていく。最後に飾り用のカボチャを飾る。



    Point
    クリームを下から上へぐるぐると絞っていきましょう

ロールショートケーキ・トマト

  1. ロールショートケーキ・トマト
    柿沢安耶画像
    ADVISE & INGREDIENT

    子供たちが大好きなロールケーキを、切り株のようなカタチに可愛らしくアレンジした一品です。同じレシピでも、見た目や食感が変わる「遊び」の要素を入れると、子供の好奇心にも触れられるかなと思ったんですね。ショートケーキを作るよりも簡単で、見た目もあえてラフな感じに仕上げた方が、雰囲気が出るんです。トマトは子供が好きな野菜、嫌いな野菜の両方の上位ランキングに入る野菜ですが、ジャムにすることで食べやすくなるんです。野菜不足になりがちな昨今、スイーツで上手に野菜を摂ってもらいたいなと思います。

    recipe01

    ロールショートケーキ・トマト


    材料:30cm×30cm天板1枚分


  2. 〈 ロール生地 〉
    1. 全卵…………3コ
    2. グラニュー糖…………70g
    3. 薄力粉…………70g
    4. 白ゴマ油…………20g

  3. 〈 トマトジャム 〉 *作りやすい分量
    1. トマト…………300g(中2コ)
    2. グラニュー糖…………50g
    3. レモン果汁…………12g


  4. 〈 クリーム 〉
    1. 生クリーム…………150g
    2. グラニュー糖…………10g
    3. プレーンヨーグルト…………50g



    4. プチトマト(飾り用)
    cooking
    00下準備 00

    オーブンを200℃に予熱する



    01ロール生地を作る 01

    ボウルに、全卵、グラニュー糖を入れ、湯せんにかけながら人肌の温かさになるまでハンドミキサーで泡立てる。温まったら湯せんから外し、さらに白くもったりとするまで泡立てる。



    Point
    生地は持ち上げて下に落としたとき、下の生地となじまないくらいの程よい固さに仕上げる。

    03 02

    01に、薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切るようにさっくりと混ぜ合わせる。白ゴマ油を加え、全体になじませるように混ぜ合わせる。

    03 03

    オーブンシートを敷いた天板に流し入れ、平らにならし、余熱したオーブンで10〜12分焼く。天板から外し、冷ましておく。

    04トマトジャムを作る 04

    トマトは水で洗ってヘタをとり、一口サイズに切る。ナベにグラニュー糖と共に入れて火をかけ、半量くらいになり、とろみがつくまで煮詰める(出来上がりが約150gになる。ゆるいと巻きにくいので気をつける)。その後レモン果汁を加えて一煮立ちさせ、バットに空けて冷ます。



    Point
    トマトジャムは煮て水分を飛ばし、もったりとした感じに仕上げる。

    05クリームを作る 05

    ボウルに生クリーム、グラニュー糖を入れ、泡立て器で8分立てのクリームを作る。そこにプレーンヨーグルトを加え、さらに混ぜ合わせる。



    Point
    クリームを下から上へぐるぐると絞っていきましょう

    06組み立てる 06

    03の生地は焼き色を上にして置き、その上に05を全体に塗る。さらに冷ました04もまんべんなくのばす。

    07トマトジャムを作る 07

    幅を揃えて切り、くるくると切りかぶのように巻いていく。生地がなくなるまでつづけて巻き、大きな円状にしていく。



    Point
    等分にカットしたケーキを中心から外側に向かってくるくると巻き、組み立てていく。 パーティなど、もっとショートケーキ風にしたい場合は、上にクリームを塗ってもよい。

ムラサキイモのガレットデロワ

  1. ムラサキイモのガレットデロワ
    柿沢安耶画像
    ADVISE & INGREDIENT

    お土産ということで、持ち歩きができるもの(生菓子ではないもの)を選びました。少ない食材で簡単にでき、お土産として持って行っても、箱を開けた時、そして切り分けた時に「おお!」と歓声が上がるようなスイーツ。それが、この「ガレットデロワ」です。フランスでは縁起のよいお菓子として、昔から親しまれているものです。素材にムラサキイモを用いることで、バターや砂糖を減らすことができ、さらに食物繊維もたっぷり。ヘルシーで、色合いも素敵になるんです。「芋」は、好き嫌いの少ない野菜なので、お土産には最適かと思います。

    recipe03

    ムラサキイモのガレットデロワ


    材料:直径17cm パイ1台分


    1. ムラサキイモ…………90g
    2. サツマイモ…………30g
    3. 無塩バター…………30g
    4. グラニュー糖…………30g


    1. 溶き卵(A)…………30g
    2. アーモンドパウダー…………30g
    3. 冷凍パイシート(20cm×20cm)…………2枚
    4. 溶き卵(B)(パイに塗る用)…………適量
  2. ※卵1コが約60gなので、パイの中身に約半量の30gを使い、残りをパイに塗る用(接着用)に使う。


  3. cooking
    00下準備 00

    オーブンを210℃に予熱する&バターを常温でやわらかくしておく



    01パイの中身を作る 01

    ムラサキイモはよく洗い、皮付きのままやわらかくなるまで蒸す。サツマイモは1cm角に切る。常温に戻したバター、グラニュー糖を共にボウルに入れ、泡立て器でつぶしながら混ぜ合わせる。溶き卵(A)にアーモンドパウダーを少しずつ加え、その都度よく混ぜる。最後に、角切りにしたムラサキイモを加え、つぶさないように混ぜる。

    02パイシートを切る 02

    冷凍パイシート2枚をそれぞれ直径15cmの円状に切る。



    Point
    型やお皿をのせて、ナイフで周りを切り取るとカンタン!

    03 03

    02の1枚のふちから2cm(外側部分)を残し、内側に01をドーム状に盛っていく。ふちの部分に溶き卵(B)を塗り、もう一枚の02をかぶせ、ふち同士を合わせる。それから指でしっかりと押さえてくっつける。

    04 04

    ふちに、ナイフで5mm間隔の切り込みを入れる。切り込み部の生地を指でつまみ、押し上げてふちの部分を盛り上げる。

    05オーブンで焼く 05

    全体に溶き卵(B)を塗り、中心に穴を一つ空ける。中心から外に向かってパイ生地の表面にナイフで切り込みを入れ、模様をつけていく(パイ生地を突き抜かないように注意!)。その後、天板にのせ、予熱したオーブンで50〜55分間焼く。



    Point
    焼き上がった時にキレイに見せ、中までしっかりと熱を通すために、パイ生地の上にナイフで模様(切れ目)を入れます。その時に、パイ生地を突き抜かないように注意しましょう。

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