東京都が定めた東京副都心のひとつである墨田区錦糸町。その名は、以前近くにあった「錦糸堀」からきたとされている。江戸時代には本所と呼ばれ、武士や浪人、役人などが多く住む庶民の街であった。現在は、大型商業施設が立ち並ぶ賑わう街に。また最近、盛り上がりをみせる東京のイーストエリアの中でも、特に活気があり、数多くのアジア・エスニックの飲食店が点在する街としても注目されている。今回は、モデルでフードコーディーネーターの資格も持つ近藤しづかが、エスニックグルメ&スポットをご案内!
モデル。女性ファッション誌で活躍をする傍ら、フードコーディネーターの資格を活かした連載をもつなど、食の世界でも活動中。”自炊”モデルとして、日々デイリーメニューを研究している。得意料理は、和食とイタリアン。
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錦糸町には珍しいオープンテラスが目印となるインド料理店。グルメなオーナーが、“居心地の良い空間”をコンセプトにオープン。内装は白を基調とした明るくモダンで、他のインド料理店とは一線を画したつくり。料理もインド人シェフが作る本場の味をベースに、オーナーのアイデアが盛り込まれている。平日のランチタイムはOLやサラリーマンで賑わい、休日は観光客やファミリーが訪れる。また不定期でジャズライブなどもおこなわれている。
- 素材にこだわり、モチモチとした食感のナンが自慢。ボリュームもあるので、男性も十分満足できる。
- 5種類のカレーから2種類が選べ、プラスでタンドリーチキンと、ドリンクが付くの人気のスペシャルランチ1,000円。
- パンの代わりにナンを使用したインド風サンドウィッチ¥650(予価)。裏メニューなので、食べてみたい方は直接オーナーに!
- 「テラスで食べるインド料理もいいですね。私もカレーが好きでよく作ります。このラッシーも美味しい!」と近藤さん。
- 12種類の小皿料理は全て300円。2つセレクトすると500円とお得! 写真は手前左側から生春巻き、サモサ、タンドリーチキン。
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タイの様々な食材を取り扱う商社が経営するお店。錦糸町に数多くあるタイ料理店の中でも草分け的な存在で、常連さんも多い。店の自慢は、豊富な食材とメニューで、タイ料理初心者(子供も食べれるもの)からタイ料理通(なまずや雷魚など)まで満足させてくれる。料理は、特に日本人向けにアレンジすることはなく、辛さを抑えて提供。メニューも料理ひとつひとつに写真が付き、どんな料理なのかが一目でわかる心づかいもうれしい。
- ビーフンを使用したあっさりとした味わいのタイ風やきそば、パッタイ¥900は人気メニューのひとつ。
- 数種類あるタイカレーの中でも不動の人気を誇るグリーンカレー¥850。この味を求め足を運ぶ客も多い。
- ジャックフルーツ、葛粉のゼリーなどをココナッツミルクで煮込み、かき氷をかけた人気スイーツ、ルアミッ¥400
- 厨房からの漂う料理の香りとともに、店内にレイアウトされているオブジェの数々も雰囲気を盛り上げてくれる。
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女性だけでも入りやすい瀟洒な店構えと清潔感のある店内が印象的な韓国料理店「草場」。店のコンセプトは「子供からおじいさん、おばあさんまでもが食事を楽しめる場所」。食を通じて幸せを感じて欲しいというオーナーの想いが店づくりに込められ、「草場」という店名も聖書に出てくるやすらぎが芽生える場所とされる”緑の牧場”から名付けられている。料理は自家製にこだわり、辛さも日本人向けに食べやすく調整し提供をしている。
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錦糸町(北口)駅前のビルの4Fにあるベトナム料理店。日本人にも食べやすく、マイルドな味付けに惹かれ、リピーターになる人も多い。店内は、入口に祀られているちょっと派手めな商売の神様以外はシンプルで、シックなベトナムのオブジェや画などが飾られ、落ち着いた雰囲気。平日は近隣のOLやサラリーマン、休日は観光客やファミリーが多く訪れ店は賑わう。アジア、エスニック料理初心者にも優しいお店となっている。
- 牛骨や鶏肉をじっくりと煮込んだスープが自慢の鶏肉のフォー¥1,000。その優しい味に癒される。
- ブーケのような盛りつけが可愛い生春巻き¥700。お味噌をベースとした特性ソースがお店の自慢。
- フランスパンにチャーシュー&ハムと野菜三種、パクチーをはさみ、豚のレバーペーストで仕上げたバインミー¥700も人気!
- 「料理は彩りよく、野菜もたくさん採れるのが魅力的。店内のオブジェも雰囲気を盛り上げてくれますね」と近藤さん。
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都内に4軒しかない台湾流の精進料理を食べさせてくれるお店。ちなみにイースト東京ではここだけ。台湾出身のオーナーがベジタリアンだったところから、日本にも自分のような人たちが気軽に食べに来れる店を作りたいと考え、10年前にオープンさせた。お店では、肉、魚、動物性のものを使わず、またネギ、ニンニク、ニラ、アルコールも使わない正真正銘の精進料理を提供。お店には、ベジタリアンをはじめ、健康に気遣う人が多く訪れている。
- ランチメニューは、人気の重さ制のビュッフェ(¥580〜)の他、お客さんの好みの応じて作るコース(1人¥1,500 ※2名〜)も用意。
- 濃厚な胡麻の風味がたまらないオリジナルの坦々麺¥650は、一度食べたらやみつきの味。
- 店舗から徒歩1分、オーナーの娘さんが営む「ヘルシーハウス」では、お店で使用している食材が購入できる。
- 「ヘルシーハウス」では、食材の他、台湾の茶器やお茶などの購入も可能。(※写真の黄色の茶器は非売品)
- 店舗でお肉の代用品として使用している食材。写真左から千切り、スライス、ブロック、ひき肉タイプとなっている。
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店頭に並ぶアジア各国の食材や加工品、そして店を訪れる外国人客と錦糸町の中にあって、最も異国情緒を満喫できるお店がここ。元々は国内の食材や商品を扱っていたが、時代と環境の変化に伴い、10年前から海外の食材や商品を扱うように。現在では、客層の9割は外国人。店のコンセプトは、一般の店では購入できないような商品を提供する。アジア各国の商品を取り扱っているが、中でも一番品数が豊富なのはフィリピンの食材だということ。
- シャーペン(えびせん)¥105「油で揚げるとふわっとひろがり、おつまみ&エビチリなどの付け合わせにも最適です!」
- ホットチリソース¥294「辛みの中に甘みと酸味のあるソース。生春巻きはもちろん、揚げ物やサラダにも使えます!」
- ジャスミンライス¥578「タイカレーにチャレンジするなら、ライスはやっぱりジャスミンライスですよね!」
- グリーンカレーペースト¥149「インスタントのものもあるけど、自分で作れば、もっと美味しくなるかも!」
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錦糸町北口のショッピングモール「アルカキット」の8Fにある、アジアの国々の個性的な衣料や雑貨を扱うお店。異国情緒漂う店内は、アジア・エスニックの市場をイメージしている。パキスタン、インド、タイ、インドネシア、ネパール、ベトナムといった国の品々が遊び心をもってレイアウトされ、それぞれの商品も日本にはない色使いやデザインで目を楽しませてくれる。日本人向けにデザインされ、パキスタンで作られるオリジナル商品も好評。
- 近藤さんのお気に入りその1。「ポップなフラワー柄がキュートなエプロン。気分を盛り上げ、料理も楽しく!」
- お店イチオシのパキスタン製のオリジナルコットンワンピース¥3,990に、キュートなハット¥1,290を合わせて。
- 近藤さんのお気に入りその2。「これからの季節(夏)、カジュアルにも、エレガントにも使えそうなバッグ!」
- 近藤さんのお気に入りその3。「カラフルな色使いがカワイイ、コンパクト。女性に鏡は必需品です!」
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錦糸町の目抜き通り、国道14号線沿いにあるタイ教育・文化センター。ここは、タイの商務省輸出振興局や大学、観光庁、国際航空の支援・協力のもと、タイ料理やタイ語、カービング(彫刻)にマッサージなどタイの正しい文化を学ぶことができる日本唯一の施設となっている。現在、通う生徒は70名程で、女性が多く、年齢は20代〜70代と年齢層は幅広い。タイに興味を持っている人だけでなく、タイ旅行を考えている人にもおすすめ。
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